こんにちは!スキマです。
ラグビーの試合を観ていたりすると「テストマッチ」という言葉をよく耳にしませんか?あまり聞き慣れない言葉ですよね。
あと「キャップ」とか「ティア1」という言葉も聞いたことありませんか?これもラグビー独特の言葉です。ルールも難しいのに、何だかよく分からない言葉も多いな~と感じると思います。
そこで今日は、
- 「テストマッチ」って何??
- よく聞き慣れない「キャップ」とか「ティア1」とか言葉の意味を知りたい!
という方に向けた内容です。
テストマッチとは?

テストマッチとは、「国代表同士の真剣試合」のことです。「テスト」という言葉があるため練習試合?と勘違いされる人もいますが、超真剣勝負です。昨年行われたラグビーワールドカップもテストマッチになります。大会ではなく、単発の国代表同士の試合もテストマッチとなります。サッカーでは聞きませんが、同じイギリス発祥のクリケットの国代表同士の試合も「テストマッチ」と呼びます。世界最古のテストマッチは1871年のイングランド対スコットランド戦です。日本代表の初テストマッチは1930年の日本対ブリティッシュコロンビア州代表戦です。国代表同士の試合ではありませんでした。このテストマッチは日本が独自で認定した試合となり、世界的なテストマッチの定義とは異なります。
なぜ、そんな独自の定義をもうける必要があったのか?
現在ではどの国同士のフル代表試合はテストマッチと呼びます。しかしワールドカップが開催される1987年以前では、上位8カ国のみの試合をテストマッチと呼んでいました。上位8カ国は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカです。その8カ国は当時の世界ラグビー協会に位置づけにあったIRFB(International Rugby Football Board)の加盟国です。よってラグビー日本代表との試合はテストマッチとして認められていませんでした。当時のラグビー日本代表と上位8カ国の強豪国との実力の差は、とても大きく滅多に試合すら組んでもらえる状況ではありませんでした。外国との試合はオックスフォード大学やフル代表ではないメンバーとの試合でした。何とも閉鎖的というか、お高くとまっているというか・・・当時のラグビーはアマチュアスポーツでしたので、世界レベルでのスポーツの発展やその発展による文化交流等の視点は皆無だったと思います。
ティア1とは?

1987年に記念すべき第1回目のラグビーワールドカップが開催されました。当然ですがワールドカップでは今まで対戦すらできなかった強豪国との試合もできるようになります。
しかし、ラグビー界には世界ランキングとは別に「ティア(tier)」という見えない国別の階級が存在するのです。それは「ティア1(ワン)」、「ティア2(ツー)」「ティア3(スリー)」と分けられます。
2019ラグビーワールドカップ時点でのティア1は、前での上位8カ国に加え、イタリアとアルゼンチンを加えた10カ国です。ティア2は、フィジー、日本、ジョージア、サモア、トンガ、ルーマニア、アメリカ、カナダ、ロシア、ナミビア、ウルグアイ、スペイン、ポルトガルの13カ国です。ラグビーワールドカップの出場経験はあるのもも、予選を突破するまでに至らないチームが多いです。
その顔ぶれを見ると「確かにな」と納得感はあるものの、現実問題としてティア2のチームはティア1のチームとのテストマッチが組みにくいとうことがあります。こんなことをしているので各国のレベルが上がらず、競技人口、ファン数拡大が世界レベルで遅れていると思います。日本も2015年のラグビーワールドカップ以降、ティア1とのテストマッチが比較的組めるようにはなったものの、それ以前はなかなか強化のためのテストマッチはほとんど組めていませんでした。
それを考えると2015年のラグビー日本代表の大活躍から2019年の決勝トーナメント進出までの4年間で、ラグビー日本代表がティア1の全チームとのテストマッチを行えたことは、今まででは考えられないことなのです!協会の方々の努力の結晶です。感謝です。
2019ラグビーワールドカップ後に、何とラグビー日本代表はティア1に昇格しました!!!!!
これから日本代表と各強豪国との試合が観れることがとても楽しみです。
キャップとは?

ここで紹介するキャップは、ヘッドキャップのことではありません。テストマッチに出場した選手にはその証として「キャップ(帽子)」が送られます。ある選手の紹介時に「10キャップ」と記載があった場合、その選手は今日が10回目のテストマッチ出場だということです。
現在の世界最多キャップ数は、元オールブラックスキャプテンのリッチー・マコウ選手の148キャップです。日本代表では先日現役を引退した大野均選手の98キャップです。
選手に送られるキャップはサイズが小さく、大柄の選手の頭の上に可愛くちょこんと乗っかっている姿がワールドカップ前には報道されていました。
まとめ
テストマッチ、ティア、キャップと他のスポーツではあまり効くことがない言葉を紹介しました。よく聞くと試合の解説時にも出てくる言葉ですので、ぜひ注意して聞いてみてください。そんな背景も知ってくると、よりラグビーを観るのが楽しくなります。
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